
サッカー・サポート・センターのツイックラーです。バイエルン・ミュンヘンのMF トム・ビショフの紹介です。
ドイツのサッカーリーグであるブンデスリーガはヨーロッパ屈指のリーグです。実力あるチームや選手が多くあるにもかかわらず日本では知名度が低いのが現状です。しかも近年ではシーズン終了後に活躍した選手がのきなみプレミアリーグに移籍してしまう、選手を供給するリーグになっています。
しかし言い換えればブンデスリーガはタレントの宝庫とも言えます。近年ではエキティケ選手(フランクフルト→現リバプール)やベリンガム選手(ドルトムント→現レアル・マドリード)のようなビッククラブでなかなか出場機会のすくない若手やハーランド選手(ドルトムント→現マンチェスター・シティ)やグバルディオル選手(ライプツィヒ→現マンチェスター・シティ)ようなまだ無名な小国のタレントがしのぎを削って成長しています。
そんなブンデスリーガで活躍する今後ドイツ代表を背負うワールドクラス候補のセントラルミッドフィルダーでありぜひ手本にしてほしい選手を年間100試合をブンデスリーガを観るツイックラーがを紹介します。
今回はトム・ビショフ選手。バイエルン・ミュンヘンのMFで若干16歳でホッフェンハイムのトップチームデビューを果たし、各世代別代表にも選ばれ続けるドイツ屈指の才能持つ、今後のドイツの未来を背負う選手の1人です。
2021/2022シーズンに16歳でホッフェンハイムのU19カテゴリーに飛び級したと思いきやトップデビューを果たし、シーズン毎に出場時間を増やし2024/2025シーズンにはホッフェンハイムの主力として活躍しました。
デビュー当時は名前こそ知っていましたが、プレーまでは観たことがなかったのです。ホッフェンハイムの主力となった2024/2025シーズンはよくチェックをし20歳にしてホッフェンハイムの中心となって君臨し、攻撃陣を操り魔法の様な左足から放たれるキックに魅了されていました。
翌シーズンはバイエルン・ミュンヘンに移籍し、日々ワールドクラスの選手と切磋琢磨しレギュー目指して頑張っています。またU21ドイツ代表のキャプテンとしてチームを引っ張りU21ユーロ優勝を目指しているところです。
若く才能豊かな選手が多くいるセントラルミッドフィルダーにまたもや現れたワールドクラス候補。広い視野と正確無比なキックでゲームをコントロールし、強烈なミドルシュートで自ら得点も奪える1人で試合を決定づけることができる要チェックな選手です。
★ブンデスリーガについては下の記事をご参考にしてください。

プロフィール
| 名前 | Tom Bischof (トム・ビショフ) |
| 国籍 | ドイツ |
| 生年月日 | 2005年6月28日 |
| 身長 | 176cm |
| 体重 | 66kg |
経歴

- ミュンヘン州出身(ドイツ)
- 2011年 6歳でホッフェンハイムの下部組織に加入
- 2021年 16歳になりホッフェンハイムのU19チームへ昇格
- 2021/2022年シーズン ヘルタ・ベルリン戦でクラブ最年少記録でデビュー
- 2025/2026年シーズン バイエルン・ミュンヘンに加入
- 2025年 ドイツU21代表のキャプテン選出
- 2025年 ドイツ代表に初選出
特長

正確無比な左足のキック
ビショフ選手の最大の特長は針の穴を通す正確無比な左足です。相手の急所をつくスルーパス、長い距離を一瞬で無にするようなロングフィード、どの位置にいても相手の脅威となり続けることができます。
その為、自陣に押し込まれていてもロングフィードでカウンターの起点になり、相手陣地に押し込んでればスルーパスでチャンスを演出する。相手ディフェンスはマークを怠るとどんな場所でも創造性豊かなパスで得点機会を創出してしまいます。

バイエルンやレアルマドリードのレジェンド、ト二・クロースを彷彿させる正確な左足は一見の価値ありです。
局面を打開するミドルシュート
正確無比な左足はミドルシュートにも当てはまります。ペナルティーエリア外でもお構いなしに正確で鋭いシュートを決めることができます。
ビショフのミドルシュートはゴール上部を突き刺すようなシュートではなく、ディフェンスとディフェンスの隙間を通すシュートが多いです。
ディフェンスの間を通すシュートはディフェンスがブラインドになりGKは見えにくく反応が遅れるので決まりやすいですが、その分難易度が高くなり正確性が問われる難しいシュートになります。
そんな難易度の高いミドルシュートをビショフは何本も決め、さらに左右どちらでも決めることできます。バイエルンの様な強豪チームだと引いて守る相手が多いのでビショフのミドルシュートは苦しい戦況を打開することができる貴重な能力になります。

2025/2026シーズンの対フライブルク戦はまさにビショフのミドルシュートが局面を打開し、逆転の足掛かりとなった象徴的な試合です。
視野の広さと空間認知能力
セントラルミッドフィルダーのポジションにはなくてはならない能力、視野の広さと高い空間認知能力を擁しています。視野の広さをいかして相手のちょっとしたポジションのズレを見逃さず、相手を引きつけたあとのサイドチェンジなど相手のウィークポイントを見つけることができます。
特に空間認知能力をいかした頭上を通すパスがとても得意で、バイタルエリアで相手ディフェンスの予測を裏切るような頭上へのパスを何度も通しています。
ディフェンスの間を警戒していれば頭上を、頭上を警戒していれば足元を、パスを警戒していると強烈で正確なミドルシュートが飛んでくるので、ディフェンス陣は予測不可能で頭を悩ませるでしょう。

画面越しではなかなかわかりづらいが、どのタイミングでビショフ選手が周りを観てるかをチェックするのも面白いですね。
ウィークポイント
守備時の強度とカバーリングの稚拙さ
主戦場であるセントラルミッドフィルダーや左サイドバックでは守備の強度が求めらるポジションですが、ビショフはまだまだ不足している部分でしょう。プレスが緩かったり、コンタクトで負けてしまうことが多々見られます。
またボールを持っているときは多彩な才能を発揮しますが、サポートやカバーリングなどボールを持っていないときの動きは稚出なところがあります。バイエルンのようなハイラインでボールを持つ時間を長く、奪われたら即時奪回するチームはちょっとのミスが命取りになります。
この辺りが改善されるとキミッヒやパブロビッチの牙城を切り崩せていくでしょう。
不用意なパスミス
パスのセンスや広い視野は疑う余地のないものを持っていますが、ときおり気の抜けたようなパスや簡単なパスをミスしたり、強引に差し込むパスを入れたりしてボールを奪わることがあります。
ハイラインをとり続けるバイエルンにとってパスミスは一気にカウンターを食らい失点する可能性の高いミスになってしまいます。バイエルンやドイツ代表での不動のポジションを得るためには100%のパス成功率を目指してほしいです。
まとめ

若干16歳でU19のカテゴリーに飛び級で参加し、さらにトップチームデビューするほどの逸材。各世代別の代表にも選ばれ、ホッフェンハイムで着実に実力をつけ、満を持してバイエルンを移籍を果たしました。
バイエルンでの1年目は本来のポジションで出場することはほとんどなかったですが、それでも23試合に出場し要所要所で正確無比な左足から放たれるパスやシュートで勝利に貢献してきました。
2026/2027年シーズンは1年を通してバイエルンで主力として活躍し、2027年に行われるU21ユーロセルビア・アルバニア大会でキャプテンとして優勝を足掛かりにドイツのA代表に定着を目指してほしいです。
バイエルンでもドイツ代表でもパブロビッチ選手とキミッヒ選手がセントラルミッドフィルダーとして君臨し牙城は高く険しいですが、才能は2人に負けず劣らず高く、さらに2人にはない武器を活かしレギュラーを奪いとる活躍を期待しています。
守備から攻撃の組み立てまでこなし、得点力のある世界を代表するほどの才能を持つビショフ選手をチェックしない理由はありません。

かつて守備から攻撃の組み立てフィニッシュワークまでこなしフィールドを支配したバイエルンやドイツ代表のレジェンド、バスティアン・シュバインシュタイガーの様なプレーヤーなってくれることを期待しています。



コメント