ブンデスリーガのおすすめ注目選手。ナサニエル・ブラウン。

１試合に40,000人近く動員するドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガはバイエルン・ミュンヘンを筆頭にヨーロッパ屈指のリーグです。しかし日本では知名度が低く、プレミアリーグ（イングランド）やラ・リーガ（スペイン）、セリエA（イタリア）に次ぐリーグの認識が強く、それを証拠に各サッカー雑誌でもプレミア、ラ・リーガ、セリエＡ、ブンデスリーガの順に紹介されています。

ブンデスリーガは「５０＋１」というる独自のルールがあり、プレミアリーグのようにある企業や資産家がクラブを買収したり独占できないようになっています。その為、純粋にクラブが稼いだお金でしか補強することができないのでなかなか他のリーグと比較して競争力が低く、よい選手が出てくるとプレミアリーグにどんどん移籍してしまいます。

しかしその分新陳代謝が高く、自クラブで育てた有能な若手を積極的に登用し、他国の才能豊かな若手や各リーグでくすぶっている選手が集まり出場機会を得て才能を思う存分発揮できるリーグとなっています。

★ブンデスリーガの詳しい情報は下記の記事を参照ください。

そんなブンデスリーガで活躍する今後ヨーロッパの市場をにぎわすワールドクラス候補でありぜひ手本にしてほしい選手を年間100試合ブンデスリーガを観るツイックラーがを紹介します。

今回はナサニエル・ブラウン選手。2024/2025シーズン、１FCニュルンベルクからフランクフルトに加入しました。（2023/2024シーズンに移籍しましたがレンタルでニュルンベルクに所属）加入1年目から31試合に出場し、4バックの時は左サイドバック、3バックの時は左ウィングと左サイド主戦場として3ゴール、6アシストの活躍、ブンデスリーガ3位に貢献しました。また2025年U21EUROではニック・ヴォルトマーデ選手（現ニューキャッスル）やブラヤン・グルダ（現ブライトン）とともに5試合にスタメンし準優勝に輝きました。

ナサニエル・ブラウン選手はフランクフルトに所属する前は2部のニュルンベルクに所属していたため観ることはなかったのですが、2023年のU21ドイツ代表の試合を観ていた時に始めて観ることができました。左サイドから積極的に仕掛けてチャンスを作っていて、とても良い選手だと印象強く残り、やっとフィリップ・ラーム選手が引退してから久しく観ていなかった才能豊かなサイドバックがでてきたと記憶しています。

そんなブラウン選手がフランクフルトに移籍してくると知りどんな活躍をするんだろうと期待していましたが、1年目から期待以上の活躍をし、自分の見る目が間違ってなかったと自画自賛していました。２年目の2025/2026年シーズンはコンディションが悪く出遅れましたが、徐々に調子が上がってきてスタメンフル出場する試合が増えてきました。ただチームの不安定さもありなかなか得点に絡むことができておらず苦しいシーズンとなっています。

才能があることは疑いようがなく、今後も活躍していくと思います。ドイツ代表にも選出されるようになりリーグでの活躍に合わせて、2026年の北中米ワールドカップでの活躍いかんではビッククラブへの移籍は避けて通れないでしょう。ただでさえレアル・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・Uに狙わられているという噂があるようです。攻撃に守備に活躍するナサニエル・ブラウン選手はフィリップ・ラーム選手のように世界一のサイドバックになりえる選手ですので、ぜひ注目してもらいサイドバックをしている選手には手本にしてほしい選手です。

プロフィール

名前	Nathaniel Brown(ナサニエル・ブラウン）
国籍	ドイツ、アメリカ
生年月日	2003年6月16日
身長	176ｃｍ
体重	60ｋｇ

経歴

• バイエルン州アンベルク出身（ドイツ）
• 2016年　１FCニュルンベルクユースに加入
• 2022/2023年シーズン　ブラウンシュバイク戦でトップチームデビュー
• 2023/2024年シーズンの１月にフランクフルトへ移籍
  　（シーズン終了まではレンタル移籍としてニュルンベルクに所属）
• 2023年からU21ドイツ代表に選出される
• 2025年のU21EUROで準優勝
• 2025年１０月　ドイツ代表に初招集されルクセンブルク戦でデビュー

　特長

突破力

ナサニエル・ブラウン選手といえば突破力です。ブンデスリーガでもトップ10に入るスプリント力とボールコントロールを駆使したドリブルと味方を使ったコンビネーションで左サイドを攻略していきます。特にドリブル突破は狭いスペースでも関係なくスルスルとくぐりぬけていくことができるのでペナルティーエリアへどんどん侵入して相手をピンチに追い込んでいきます。

またドリブルでの単独突破するだけでなくフリーランニングでもペナルティーエリア付近まで突破していきフィニッシュの場面にも絡んでいくことができます。サイドを突破してクロスだけを上げるサイドバックではなく得点にも絡んでいける現代サッカーに求めらている要素を持ち合わせいているサイドバックといえます。

1vs1に強い

ナサニエル・ブラウン選手は前述した突破力があるのでドリブルでの１vs１に強いのですが、ディフェンスでの１vs１にも強いです。ブンデスリーガの中ではあまり大きくなく華奢ですが、体を入れるタイミングや鋭くて深いスライディングタックルでボールを奪いとって攻撃につないだり、相手の攻撃の芽を摘んでいきます。スプリント力もあるので、足の速い相手でも振り切られることもなく肩でのチャージや手を使って相手の自由を奪いミスを誘えることも強みです。

ウィークポイント

得点への関与

攻撃に絡む場面はとても多くブンデスリーガでもトップレベルにあるナサニエル・ブラウン選手ですが、得点になかなかつなっがっていないという印象があります。攻撃への貢献度だけでなく得点をとる、アシストをするなどの得点への関与する数を増やしていけるとビッククラブへ繋がっていきまだ盤石とはいえないドイツ代表の左サイドバックのポジションをものにすることができると思うので、まずは得点とアシストを合わせて１０点を目標に頑張ってほしいです。

連携

突破力があるとはいえ、ドリブル突破に頼る場面が多々あり対策されると活躍する場面が限られてきてしまいます。今後さらに突破力を生かすためには周りとの連携を深めることが必要です。ワンツーや楔のパスなどパスを使った突破はもちろん、スペースを作る動きや相手ディフェンスをひきつけるランニングなどのサポートする動きをすることで左サイドが活性化されまた自分の強みであるドリブル突破が生かされていきます。

３冠を獲った2013/2014シーズンのバイエルンで攻撃の中心だったアリエン・ロッベン選手やフランク・リベリー選手を最大限に生かしたフィリップ・ラーム選手やダヴィド・アラバ選手のようになってほしいです。

まとめ

ドイツ代表やバイエルンのレジェンド、フィリップ・ラーム選手以降なかなか埋めきれなかったサイドバックに久々に表れた才能豊かな選手。フランクフルトは若くて才能豊かな選手がそろっている上に、チーム自体がこれからのチームのため成長する上で最高の環境のなかで着実にステップアップしています。

2025/2026シーズンはチャンピオンズリーグを経験し、さらに今後ドイツ代表に定着することでワールドカップも経験できます。その中で得意なドリブル突破、ボール奪取に加えて、コンビネーションやサポートなどの連携を駆使し自信を深めていけばもっともっと成長していくでしょう。そして噂にあるレアルマドリードやバルセロナ、またはプレミアリーグのビッククラブに移籍し世界一のサイドバックに近づいていくポテンシャルを秘めています。そんなナサニエル・ブラウン選手の所属するフランクフルトの試合をいち早くぜひチェックしてほしいです。

★ブンデスリーガを視聴するには下の記事をご参考にしてください。